ブログ トドの昼寝

札幌爺のたわごと

「討匪行」考(続)

森繁久弥とお登紀さん 加藤登紀子のデビューはシャンソンであったことには間違いはない。だが、日本のシャンソン愛好家たちはある意味自意識が高くなる傾向があった。赤塚不二夫の『おそ松くん』で「おフランスざーます」のセリフを吐くイヤミのキャラクター…

『にっぽん三銃士』、気になる「討匪行」

講談社の五木寛之小説全集全巻読破に挑戦中。昔のスピードはもうないので、のんびり行くしかない。現在『にっぽん三銃士』(第十五、十六巻)も終わりにかかってきた。スラップスティック小説だが、小林信彦や筒井康隆への対抗意識はあっただろうか?終わり…

アラカルトセミナー/6月フランス語句会

M氏 すぎなどくだみ地下茎の深き闇 Des prêles et des herbes à poivre - Prêles et herbes à poivre Ses tiges souterraines Leurs tiges souterraines s’entremêlent se cachent dans l’obscurité profonde Dans l’obscurité profonde 翡翠の入射角には好…

なぜ「いじめ」はなくならないのか?

FBで町村泰貴が極めて簡潔で核心をついたコメントをしている 日本社会の同調圧力の強さが公徳心の高さと混同されて、サンクションがないと言いながら陰湿な私的制裁に依存して全体目標に到達しようというのも、学校や会社でいじめがなくならないのと同根だ …

コロナ禍最悪予想

文藝春秋5月号 神谷秀樹 そもそもなぜ企業や人々は借金しまくったのか。 それはリーマン・ショック後、米国の連邦準備銀行(FRB)、日銀はじめ世界の中央銀行がこぞって「バブル崩壊からの回復は次のバブルの形成で」という誤った金融政策を採用したからだ…

『土の記』

日本人はなぜ歴史から学ばない? これについて磯田道史が朝日新聞で次のように述べている なぜ日本人は歴史から学ばないのか。「考えたくないことは、起きないことにする」という習慣があるからです。「もし××だったら」という反実仮想の習慣を日本人は戦国…

この期に及んで安倍首相の支持率が上がっているという。これはもう「毒と分かっていても」という依存症のレベルではないか。民主党政権の末期のあがきを嘲笑うかのようにトランプに対し「日本はアメリカへ絶対的に隷従する」と誓い、その代わりに「アベノミ…

「教育」について内田樹さんが吠えている?

大学の法人化の弊害が次々と襲いかかってきている。その遠因の考察で説得力あるのが内田樹さんの次の記事だ。一部引用しておくと、 「マーケット」とか「ニーズ」とか「費用対効果」とか「組織マネジメント」とか「工程管理」とか「PDCAサイクルを回す」とか…

フランス語句会から

遅れてしまいましたが、先月のフランス語句会から 大寒や 体白々 頬は紅 Grand froid Mon corps en devient tout blanc Ma joue rougit. Akané こころ急き ワイパー速し 冬の雨 Plus vite, plus vite ! L'essuie-glace s'accélère Pluie d'hiver. Shinji 雪…

中村睦男先生ありがとうございました

2020年札幌日仏協会総会/懇親会 退任される中村睦男会長と お疲れ様でした。13年間札幌日仏協会会長を務めていただきました。平穏時であれば問題のない役職かもしれませんが、札幌アリアンス・フランセーズの維持が大変になった時期でしたので何かと心労…

五十鈴川を渡って内宮へ 越前から来るとさすがに伊勢は眩しく暖かい。正月二日はお伊勢参りで旅の仕上げだ。外宮にお参りしてから大した渋滞もなく内宮へ。午前中だったこともありひしめき合うほどの混み具合ではなかった。古希を迎える年でもあり「お蔭参り…

雪吊りだけが、、、 金沢城址公園 雪吊りに支えられた松の枝に雪が積もっていることを期待していたがむなしかった。城址公園の城の遺構は修復が終わって?漆喰の白も鮮やかで銀色がかった屋根瓦の輝きと相まって印象的だった。いつきても好きになる町だ。

永平寺山門脇 那谷寺という奇岩怪石の寺を見物してから永平寺へと向かう。午後のせいか初詣客もそれほどではなく、静かに参道を山門まで向かう。正月は構内の諸堂へは入れない。越前の風土をなんとか実感しようと五感を澄ませてみたがどうなることやら、、、

ツアーで白川郷へ

和田家から見た郷内 大晦日に千歳を出て名古屋セントレア空港着後まずは白川郷へ。駐車場に溢れんばかりの観光バスと大半が東アジアと東南アジアからの観光客。郷へ渡る吊り橋が落ちるのではないかと心配になるほどの混みようだった。雪模様のおかげでしらけ…

大沢真理さんの発言に触発された。税制のいじり方がよく分からないせいでもやもやしていた日本の貧困化の本質がよく見える。 ******* もう一つ、本来は高所得層から税や社会保険料を取り、年金や手当、生活保護などの社会保障給付で低所得層に還元する「所得…

畏友、国末憲人が『テロリストの誕生』(草思社)を出した。「はじめに」でいかにも彼らしいデータ提示をしている。 一年間で起こりうる割合 ▶交通事故 六千七百人に一人 ▶自殺 九千二百人に一人 ▶殺人 一万八千人に一人 ▶落雷 三百万人に一人 ▶航空機事故 …

桐野夏生:村野ミロの誕生

『ローズガーデン』、講談社、2000年6月、第一刷 p.22 皮を被って、心は百八十度違う奴。そう思って眺めたら、ミロは悪くなかった。まだ幼い顔付なのに目が据わっていてアンバランスだ。そのアンバランスな気配が気になって仕方がない。何かありそうだ。俺…

桐野夏生の震災表現 その3

『バラカ』集英社、2016年2月発行 pp.246-247 「大震災」、水獄 「俺、夕方までここに居させてもらうかもしれない。光ちゃん、見ててやろうか」 一瞬、迷った。テレビ局にバラカを連れて行くのは無理そうではあった。予想通り、未曾有の被害が出ている。朝…

桐野夏生の震災表現 その2

『バラカ』集英社、2016年2月発行 pp.232-234 「大震災」、水獄 買い物に行くためにせっかく休みを取ったのに、ぐずぐずしていると夕方になってしまう。優子は急いで着替え、バラカを連れてマンションの部屋を出た。七階でエレベーターを待つ。上から降りて…

桐野夏生の震災表現 その1

『バラカ』集英社、2016年2月発行 pp.217-221 「大震災」水獄 洗面所に向かった時だった。いきなり足を掬われるように大きく床が揺れて、何ごとかと驚いた。地震だと認識するまで、何が何だかわからず、ただ怯えて洗面台に摑まって蹲っていた。 揺れは収まる…

荻野アンナ『えろたま』読了

東京スポーツ新聞(東スポ)に「いろ艶筆」として連載した記事(2008年4月〜2010年10月)を加筆し再構成した『えろたま』(中央公論新社、2013年4月)を読了した。延々と続く下ネタ記事にさすがに一気とは行かなかったが、気づかされることも多くあった。二…

スーパームーン直前の新宿の月

ある法人の理事会に出席のため上京。新宿に宿をとって駅に向かって歩いてふと空を見上げると大きな月が出ていた。今年最大の月スーパームーンが今週火曜日から水曜日にかけて出現するというがそれでも十分な大きさだ。残念ながらスマホで撮ったためその迫力…

ドカ雪!

午後から降り始めた雪がやばいことになってきた。まだ低気圧通過の前半なので静かにしかししんしんと降っている、湿気の多い雪なのであらゆるものに着きまくる。中島公園の裸の樹々がことごとく白化粧している。この勢いで降り続けたなら明朝は札幌でも軽く…

フランス語句会から

昨夜札幌アリアンス・フランセーズでフランス語句会があった。参加者は全員日本人だったのでフランス語の不備は否めない。それぞれの一番を紹介しておこう。 Je tousse toute seule Le bruit transperse Le noir gracial. ( par Akane ) La tour de télévisi…

スミス先生写真集から

昭和39年の札幌雪まつり 市民雪像広場?結構手作り感というか、現在の経験を経て技術的に高レベルな氷雪像に比べるとまだまだ素朴な出来栄えだ。氷が散らばっているのは意図的効果なのか、事故によるものなのか分からないが、毎日新聞の社旗が置いてあるので…

寒い!

札幌は今日も吹雪気味、風はだんだん弱まっているが、雪が軽く乾いているため樹木の枝に着雪することがなくひたすら地面に積もっている。車は雪を巻き上げながら走っていて後続の車には吹雪感が強いだろう。スキー場には絶好の積雪となること間違いなし。今…

いよいよ寒中見舞い

除雪車の音で目を覚ます。下の駐車場を覗くと車がすっぽり雪に覆われている。今の窓から中島公園を見ると、昨日まで裸になっていた樹々の枝に雪が肌着のようにしっかりとついている。バルコニーの温度計は-6度を指している。いつもの冬の景色になっていた。…

今年のボージョレ・ヌーボー

多忙を極めた1日を終え、帰り際に買い求めた今年のヌーボーはこれ。長男が帰ってきていたので二人で味わう。悪くない。Pas mal ! 値段も決して高くないし、セコマで定番のジョルジュ・デュ・ブッフに比べるとコスパ感高し。お勧めです。

パルムザカデミック受章式

前川二郎札幌日仏協会副会長と二人で駐日フランス全権大使ロラン・ピック閣下直々にフランス国教育功労章、パルムザカデミックを授けて頂いた。用意しておいた挨拶を掲げておく。Il arrive parfois qu’une petite rencontre ouvre une grande voie inattendu…

Crozes-Hermitage

昨夜飲んだワインは Les Launes 2015 Crozes-Hermitage Delas です。確かに香りに特徴のあるローヌワインです。現地を訪れてみたいが、機会があるとは思えない。 https://goo.gl/maps/MGgPzqD5HnC2