ブログ トドの昼寝

札幌爺のたわごと

林芙美子

午前三時過ぎに目が覚めたので、読みかけの林芙美子『下駄で歩いた巴里』を読む。樺太行きの途中で滝川から根室本線に乗り換え道東旅行へと脱線した件を読むうちに、彼女が「おひとり様」の大先達であることを改めて感じた。ここかしこに女一人旅の不自由さ、不便さを書きながら、それをえいと乗り越え、思い立ったらどこまでも行く直情なところがいい。しかも見栄を張らず、できるだけいろいろな人たちと出会おうとする好奇心旺盛で色気も益々のおばさん。林芙美子万歳!